是非とも教えたい役立つサイトブログ:18-1-30

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おいらは、農家の三女として生まれた。
親はさぞかし男の子を期待していたことだろう。

農家の嫁でありながら、男の子を産めなかったお母さん。
オレが、もし男だったなら、
母にはもう少し明るい人生があったかもしれない…

物心ついた頃から、私は祖母のそばにいた。
祖母はいつも母の悪口を言っていた。
幼い頃から聞かされていたので、おいらも母がきらいだった。
汚い、臭い、気がきかない…そういった言葉だった。

おれが小学生の時、学校からの帰り道、
今にも大雨が降り出しそうな午後だった。

遠くに人影が見えた時、嫌な予感がした。
だんだん近づいて来る…
やはりお母さんだった。

「わあい、お母さんだ」
喜んでかけ寄り、かさを受け取る…
それが普通の子供の姿だろう。

「はい、かさ!」
わたしは、無言でママからかさを受け取った。

母親は、姉たちのかさも用意していて
わしとは反対の方向の学校へ向かっていった。

そのことがわたくしにはせめてもの救いだった。
お母さんと並んで歩いて帰るなど、ぜったいに嫌だったのだ。

「今の人、お母さん?」
仲間が聞く。
「うん」
僕は、それ以上何も言いたくなかった。

もんぺ姿の母親を友人に見られたことが、
ずっしりと重くのしかかっていた。
母はいつももんぺをはいて、汚ない格好をしていた。

ママはおしゃれな服など一枚も持っていなかった。
服を買うためのお金がないことも、
おれは息子ながらに知っていた。

おれが目覚めた時、母親はすでにもんぺ姿である。
私が眠りにつく時、母親はまだもんぺ姿である。
もしかしたら、寝る時も、
もんぺをはいているのではないかと疑ったこともある。

母親のもんぺは、赤い模様があったが、
色あせて疲れているようだった。

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